平成11年度5月 最適化とアルゴリズム研究部会 報告
- 日時:5月22日(土) 14:00 〜 17:30
- 場所:上智大学7号館12階第1215号室
- 参加者:31名
- 発表1:土谷 隆氏 (統計数理研究所)
- 『Euclidean Jordan Algebra と主双対内点法』
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Euclidean Jordan Algebra を用いることで, 等質自己双対錐上の線形計画問題と
その上での主双対内点法は統一的に取り扱うことができる. 本講演では,Euclidean
Jordan Algebra の枠組で扱える問題のクラスについて述べ,多項式内点法の多項式
性の証明がどのよう取り扱えるかについて半正定値計画問題や2次錐計画問題の場合
と対応づけながら紹介した.
- 岩田 覚氏(大阪大学 基礎工学研究科)
- 『線型デルタ・マトロイドのパリティ問題』
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マトロイド・パリティ問題は,マトロイドの共通部分問題と
一般グラフのマッチング問題を含む枠組として, 70年代に
提起され, L. Lovasz によって解かれました. 本講演では,
マトロイド・パリティ問題のデルタ・マトロイドへの拡張を
考え,歪対称行列で表現された線型デルタ・マトロイドの場合に
多項式時間で解くアルゴリズムを説明し,最適性を特徴付ける
最大最小定理を示した.また,グラフ理論等への応用についても
触れた.
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