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発表の概要(9月9日(木))
A会場
信頼性(1)
- 2−A−1:
デバッグ率を考慮したソフトウェアの最適リリース政策
-
*井上真二(鳥取大学)
山田茂(鳥取大学)
-
本研究では,不完全デバッグモデルを用いて,総期待ソフトウェアコスト最小化の観 点から最適な不完全デバッグ率およびソフトウェアの最適リリース時刻(出荷時刻) の導出に関する議論を行う.
- 2−A−2:
ソフトウェア開発プロジェクトにおける離散最適テスト/保全方策
- *林坂弘一郎(広島大学)
土肥正(広島大学)
-
運用段階における離散時間環境下でのソフトウェア運用プロファイルをモデル化し,総期待ソフトウェア費用を最小化する最適テスト期間/最適計画保守限界をそれぞれ解析的に導出する.数値例により同時最適解を求める.
- 2−A−3:
ソフトウェアシステムにおける動的若化スケジュールの決定
- *衛藤浩幸(広島大学)
土肥正(広島大学)
-
サーバの劣化が最終的にシステム障害に至るという仮定の下で,処理待ちトランザクション数とサーバの劣化状態を制御変数として捉えることで,制御限界タイプの若化スケジュールの最適性について証明している.
- 2−A−4:
AHPを用いたXfceデスクトップ環境の信頼性評価に関する一考察
- *田村慶信(鳥取環境大学)
山田茂(鳥取大学)
木村光宏(法政大学)
-
本研究では,AHPとソフトウェア信頼度成長モデルに基づき,UNIX系OS上で動作するデスクトップ環境の1つであるXfceに対する信頼性評価法について議論する.
信頼性(2)
- 2−A−5:
ベイジアンネットワークを用いた不正アクセスの統計的検知
- *岡村寛之(広島大学)
福田達徳(広島大学)
土肥正(広島大学)
-
本研究では侵入検知システム(IDS:Intrusion Detection System)の不正アクセ
スの検知方式の1つである異常検知方式に関する考察を行う.特に,複数の因子
からなる事象に対する分析を統計的に行える枠組みとしてベイジアンネットワー
クを用いた不正アクセス検知法を提案する.
- 2−A−6:
バリアントを選択する機能をもつ3バージョンプログラミングシステムの信頼性評価に関する考察
- *田邊朋哉(法政大学)
木村光宏(法政大学)
山田茂(鳥取大学)
-
本研究では,3バージョンプログラミングシステムを構成するバリアントの優劣を,ボー
タが統計的に判定する機能を盛り込んだシステムを提案し,その信頼性特性に関して考察
する.
- 2−A−7:
Risk-Sensitive Preventive Maintenance Policies
- *ビブハス ギリ(広島大学)
土肥正(広島大学)
-
In this paper, we consider the risk-sensitive age and block replacement policies. We provide the exact formulation of the long-run variance of the cost which can be considered as a measure of risk. In numerical examples, we study the impacts of risk-sensitive optimality criterion on the managerial decision process.
信頼性(3)
- 2−A−8:
有限期間における点検方策の概観
- *中川覃夫(愛知工業大学)
水谷聡志
-
本研究は,有限期間における最適点検方策について,一般点検,セルフテスィング,2種類の点検を考慮したモデルについてまとめたものである.とくに,故障時間分布が指数分布のとき,最適方策と数値例を示す.
- 2−A−9:
公開鍵基盤失効リストデータベース構築におけるCRL最適発行周期
- *中村正治(金城学院大学)
荒深美和子(金城学院大学)
中川覃夫(愛知工業大学)
-
公開鍵基盤の証明書失効情報データベース構築における,デルタCRL(差分情報)による運用の最適なベースCRL(完全情報)発行の間隔を,各種の費用を設定して,単位時間当たりの期待運用費用を最小にする間隔を解析的に求める.
B会場
スケジューリング
- 2−B−1:
保守費用を最小化する軌道保守計画法の構築
-
*三和雅史((財)鉄道総合技術研究所)
大山達雄(政策研究大学院大学)
-
MTTによる軌道保守作業を最小の保守量で実施できるような計画を出力する全整数型数理計画モデルを構築し、軌道ネットワークに適用した。そして、保守量と軌道状態の関係について分析した。
- 2−B−2:
農薬散布量を考慮した作付計画問題について
- *片山明彦(大阪大学)
豊永亮(大阪大学)
伊藤健(流通科学大学)
石井博昭(大阪大学)
-
本研究は利益の不確実性をファジィ数で扱い,
農薬散布量と作物の作付面積を求めるために数理モデルの構築を目標として
いる.そこで,労働時間と作付面積を制約条件に,利益と残留率を目的関数
にしてモデル化を行う.
- 2−B−3:
製品銘柄組み合わせの最適化を含む生産スケジューリングについて
- *中田啓太郎
(三菱化学(株))
佐中俊哉
(三菱化学(株))
藤田薫(三菱化学(株))
-
樹脂シート生産プロセスのスケジューリング問題では、マスターシートのスリットパターンとその作業順序を共に最適化することがポイントとなる。これを効率的に解決した事例について報告する。
- 2−B−4:
Constraint Programming-based Scheduling Cooperated with Rule-based Systems
-
チェンユウ
(アイログ(株))
-
This paper introduces a new approach, which cooperates constraint
programming-based schduling with rules-based systemns to form a new
application framework for solving manufacturing scheduling problems.
By this approach, constraint programming-based scheduling can provide
feasible and good solutions to a scheduling problem, while fast-changing
business conditions have impact upon the problem can be managed by
the rule-based system.
The maintenance of the business object model and rules used by the scheduling
engine can be supported via a rule editor system, enabling the agility to
modify business models and policies under fast-changing business conditions.
整数計画
- 2−B−5:
排他制約付きナップサック問題の一解法
- *セニスカアミント(防衛大学校)
柳秉俊(防衛大学校)
山田武夫(防衛大学校)
-
本発表では、排他制約付きナップサック問題に対して
ラグ
ランジュ緩和と釘付けテストを用いて, より大規模な問題を解くことを試みる.
- 2−B−6:
順序制約付きナップサック問題への仮想釘付けアプローチ
- *柳秉俊(防衛大学校)
セニスカアミント(防衛大学校)
山田武夫(防衛大学校)
-
本発表では、順序制約付きナップサック問題に対して
仮想
釘付けテストを提案し, その有効性を検討する.
- 2−B−7:
固定費付き複数ナップサック問題の上界値
- *保田亮(防衛大学校)
片岡靖詞(防衛大学校)
-
ナップサックに固定費が付いた複数ナップサック問題を扱う.また分枝-費用法が一般化割当問題や固定費付きの問題に成功を収めていることを踏まえ,この問題に列生成法を適用し,上界値の有効性について検討する.
評価
- 2−B−8:
ペロン−フロベニウスの定理を基とした様々なランキング決定法について
- *保福一郎(東京都立工
業高等専門学校)
大島邦夫(東京理科大学)
-
本発表は,ペロンーフロベニウスの定理を基とした様々なランキング決定法についての紹介を与え,さらにその応用例について発表するものである.
- 2−B−9:
数理計画法を用いた双対尺度法
-
上田徹(成蹊大学)
-
継次カテゴリデータへの双対尺度法には模型行列の作成が必要だが、それは容易ではない。そこで、数理計画法としての定式化を行い、さらに、回答のあいまいさを考慮するためファジィ数を用いた定式かも行っている。
C会場
組合せ最適化(5)
- 2−C−1:
電力取引における約定量決定問題の高速解法
- *清見礼
(国立情報学研究所)
宇野毅明
(国立情報学研究所)
松井知己(東京大学)
-
電力自由化に伴い一般企業が電力を売買できるようになった。本発表ではこのような売買によって得られる社会的利潤を最大にする約定量決定問題について、最小費用流問題としての定式化と、高速解法について説明する。
- 2−C−2:
木構造動的ネットワークにおける複数個の施設配置問題
- *間々田聡子(大阪大学)
宇野毅明
(国立情報学研究所)
牧野和久(大阪大学)
藤重悟(京都大学)
-
本研究では,木構造動的ネットワークにおいて,各点に与えられた供給量を,指定さ れた時間内に送り出すことの出来る最小個数の出口の配置,および,最速に送り出す ことのできる指定された個数の出口の配置を求める問題を考え,これらの問題に対す る多項式時間アルゴリズムを提案する.
- 2−C−3:
無向ネットワーク中のソース配置問題の強NP困難性とその近似アルゴリズム
- *坂下麻里子(大阪大学)
牧野和久(大阪大学)
藤重悟(京都大学)
-
本研究では,無向ネットワーク中のソース配置問題を考察する.我々は,本問題の強NP困難性,さらに,近似困難性を示す.肯定的な結果としては,貪欲法に基づく最適な近似アルゴリズムを提案する.
- 2−C−4:
ノード信頼度の相関関係を考慮したアドホックネットワークの信頼度制約問題について
- *阿部祐二(法政大学)
若山邦紘(法政大学)
-
アドホックネットワークは端末自体が交換機機能を果たすために移動可能、柔軟かつ低コストで構築が可能であるが電波の干渉等が問題になるので、端末間の経路選択が重要になる。本研究では経路選択の最適化を考える。
組合せ最適化(6)
- 2−C−5:
符号対称行列の
Sylvester指数
- *垣村尚徳(東京大学)
岩田覚(東京大学)
-
本研究では,符号正則性判定アルゴリズムを用いて,非零要素の正負という定性的情報のみが与えられた状況の下,対称行列のSylvester符号指数を決定する方法を提案する.
- 2−C−6:
凸幾何の特徴多項式における Whitney-Rota の公式
- 中村政隆(東京大学)
-
グラフ、マトロイドの特徴多項式と β-不変量 について成立する deletion-contraction rule 及び Whitney-Rotaの公式が、凸幾何の特徴多項式、
β-不変量についても成立することを示す。
- 2−C−7:
劣モジュラ多面体内直線探索問題に対する強多項式時間アルゴリズム
- 永野清仁(東京大学)
-
本研究では劣モジュラ多面体内直線探索問題に対し,劣モジュラ関数最小化の完全に組合せ的なアルゴリズムをもとにし,Megiddoのパラメトリックサーチ法の枠組を用いることで強多項式時間解法を構成した.
組合せ最適化(7)
- 2−C−8:
ウェーブレット変換を用いた画像圧縮耐性を有する電子透かし埋め込み位置決定問題
- 井上大輔(京都府立大学)
*吉冨康成(京都府立大学)
-
画像のウェーブレット変換係数の配列において、最大のJPEG圧縮耐性を有する電子透かし埋め込み位置を決定する最適化問題を作成し、遺伝的アルゴリズムを用いて近似最適解を求める方法を提案した。
- 2−C−9:
マルチ辞書探索によるRCPSP/τの新しい解法について
- *堀尾正典(名古屋学芸大学)
鈴木敦夫(南山大学)
-
本論文では,RCPSP/τ問題に対して,性質の異なる二つの辞書を用いる新しいヒューリスティクス探索手法を提案する.本手法を用いた結果,作成したベンチマーク問題に対して最適解を得ることができた.
D会場
都市・地域と環境
- 2−D−1:
太陽光発電量と日影規制の関係 *小林隆史(筑波大学)
- 大澤義明(筑波大学)
-
日影規制が太陽光発電量確保にどの程度寄与しているかをモデルから計算した.前者は北方向を規制するが後者では東西方向の規制が必要なこと,また前者より後者の方が建物高さに関して敏感であることを明らかにした.
- 2−D−2:
地域気象と衣料消費の相関分析
-
吉田肇(新エネルギー・産業技術総合開発機構)
-
本研究では、西日本の主要都市における地域気象と消費支出の関係について傾向分析を試みた結果、すべての都市において年平均気温と衣料消費指数に負の相関が確認された。
- 2−D−3:
マルコフ連鎖モデルによる都道府県人口移動の特徴
- 吉岡茂(立正大学)
-
国勢調査による1995年から2000年にかけての47都道府県間の
人口移動データを利用して,マルコフモデルによるシミュレーションを行い,
各県人口の移動特性を明らかにするとともに収束時の人口分布を求めた.
- 2−D−4:
Applying Path Counting Methods for Evaluating Edge and Node Deletion Connectivity Functions for the Network-structured System
- *大山達雄
(政策研究大学院大学)
諸星穂積
(政策研究大学院大学)
小林和博(東京工業大学)
-
我々の周りに存在する,様々なネットワークシステムの頑健性の
評価手法を提案する.ネットワークシステムの2通りの故障,
枝の故障と頂点の故障,を考え,それぞれの場合について,理論的
考察と,数値実験による結果を述べる.
動的計画(1)
- 2−D−5:
継続追尾実施時の最大所要ブイ数の算定方法
- *小宮享(防衛大学校)
牧田哲治(海上自衛隊)
宝崎隆祐(防衛大学校)
-
本研究では、海上哨戒機が潜水艦捜索を行い探知後に引き続いて継続追尾を実施する際に飛行終了までに必要となる音響ブイ数の算定方法を動的計画法により定式化し、簡単な数値例によりその値を見積もった。
- 2−D−6:
最適化と評価のデリバティブ
- 岩本誠一(九州大学)
-
- 2−D−7:
学習型逐次バッチサイズ決定問題の最適政策について
- 濱田年男(兵庫県立大学)
-
動的計画(2)
- 2−D−8:
部分観測可能なマルコフ過程における多段決定問題とTP2
- 中井達(九州大学)
-
TP_2 は,多段決定問題の性質を解析する上で基本的な性質である.
ここでは,TP_2 を用いた仮定の下で,状態が未知の場合のジョブ・サーチに
おける性質と学習との関係と,投資問題を考える.
- 2−D−9:
Newsboy Problem with Pricing Policy
- イーモンシャン(筑波大学)
-
従来の新聞少年問題に価格政策を導入し、最適購入量と最適価格のモデルのパラメータ(仕入コスト、来客確率、処分コスト、在庫保持費)との関係について論証する。
E会場
マーケティング(2)
- 2−E−1:
特許権の経済的価値評価―ランニングロイヤリティー料率算定の提案―
- *金澤淳(東京理科大学)
山口俊和(東京理科大学)
-
DCF法,TRRUを用いて事業価値を評価して,そこから25%ルールで特許権の経済的価値を評価し,それを基にして将来の収益を考慮したランニングロイヤリティー料率の算定方法の提案を行う.
- 2−E−2:
信用リスク予測モデルに関する一考察
- *小笠原一清
(東京理科大学)
山口俊和(東京理科大学)
-
近年,信用リスクへの関心が高まっている.そこで本発表では,信用リスク予測モデルであるオプションアプローチとニューラルネットワークに着目し,両モデルを比較・検討する.
- 2−E−3:
技術サイクルを考慮した最適な製品開発期間の決定
- *山本直寛(筑波大学)
鈴木秀男(筑波大学)
松尾博文(神戸大学)
-
本発表では、ライフサイクルの短い製品の製品開発の効率化を図るモデルの提案を行う。これは、一定の時間制約の元での開発期間と販売期間のトレードオフから利益を最大化する最適な開発期間決定
を行うモデルである。
- 2−E−4:
Stochastic Analysis of Number of Corporations in a Market Derived from Strategic Policies of Individual Corporations for Market Entry and Retreat
- 住田潮(筑波大学)
*伊勢恒寿(筑波大学)
米沢宏一(ウィスコンシン大学)
-
本研究では市場の状態が企業の数によって表されると仮定し、個々の企業行動を時間
的に一様でないマージナル過程として定式化することで、市場の誕生から衰退までの
ラ
イフサイクルを表現した。
マーケティングほか
- 2−E−5:
公開データを用いた企業社会貢献活動の定量的特徴抽出法
-
木原透光(電気通信大学)
*山田孝子(電気通信大学)
加藤憲一(電気通信大学)
-
最近、CSR(Corporate Social Responsibility)という言葉とともに、その一角を担う企業社会貢献活動の定量的、定性的評価法に注目が集まっている。本研究では、企業の経営資源、社会貢献活動の状況などを有価証券報告書やウェブページなどの公開データを用いて収集し、統計的手法を用いて経営資源に対する標準的な社会貢献活動数の実施数を算出し、それとの比較から各企業の社会貢献活動の特徴を把握する。
- 2−E−6:
エリアカバレッジを考慮した新聞の販売部数最大化問題の厳密解法
- *伊佐田百合子
(帝塚山大学)
井垣伸子(関西学院大学)
山川茂孝((株)電通関西)
仲川勇二(関西大学)
-
新聞広告におけるエリアカバレッジを考慮した出稿計
画策定方法を提案する.露出分布を最適化するためにオプティマイザが多く用いられ
ているが,新聞広告の特徴であるエリアカバレッジを考慮したものは少ない.
- 2−E−7:
SCM最新動向−実践的ORへの取組み
- *宮崎知明
((株)富士通総研)
池ノ上晋((有)IKE)
常盤晋吾(ARCアドバイザリグループ)
-
SCM最新動向として、欧米を中心としたSCMソリューションの最新動向であるデータ中心アプローチと実現のキーとなる最近の最適化ソフト動向及び我々が実現した具体的な適用結果について報告する。
F会場
金融工学(5)
- 2−F−1:
Stock Repurchase Policy with Transaction Costs under Jump Risks
- 郷古浩道(京都大学)
大西匡光(京都大学)
*辻村元男(京都大学)
-
本稿では,取引費用を考慮した企業の自己株式取得について考察をおこなった.この際に,企業の収益が劇的に変化するような状況も考慮した.この考察のために,企業の問題をインパルス制御問題として定式化した.
- 2−F−2:
不確実性と不完備情報の下での複占撤退
- *後藤允(早稲田大学)
大野高裕(早稲田大学)
-
本稿では,リアルオプション・アプローチとゲーム理論による企業の撤退行動を解析する.具体的には,この分野の主な従来研究の1つであるMurto (2004)に不完備情報を導入する.
- 2−F−3:
企業の情報公開と事業価値,及び資本コストについての考察
- 西出勝正(京都大学)
-
事業の清算価値が資金調達額に依存するモデルを構築し,企業の情報公開と事業価値の関係を,ノイズ付合理的期待均衡モデルを用いて考察する.
- 2−F−4:
Regime switching model による為替変動予測の試み
- *乾孝治(明治大学)
藤中智章(京都大学)
-
金融資産価格変動の非定常性を表現するモデルの1つとしてRegime Switching
Modelが手案されている.本研究では,
推移確率が外生変数に依存するタイプの同モデルをにより円/ドルレート変動の
予測を試み,優れた結果を示すことを確認した.
金融工学(6)
- 2−F−5:
観測数及び銘柄数に依存したVaRの推定誤差に関する実証分析
- *佐々木豊史(電気通信大学)
宮崎浩一(電気通信大学)
野村哲史(電気通信大学)
-
データの標本数及び信頼水準に依存するVaRの推定誤差を検証したところ,実現誤差の推定誤差からの乖離が見られた.TOPIXではその乖離が個別銘柄のものよりも少なく銘柄数に関する中心極限定理が確認できた.
- 2−F−6:
DDCF法を用いた賃貸不動産のコンバージョン評価
- *藤田加奈子
(東京理科大学)
山口俊和(東京理科大学)
-
本発表では、老朽オフィスビルをマンションへコンバージョン(用途変更)することにより利益をあげるという手法に注目し、実際の事例について、DDCF法を用いてコンバージョンするか否かの判断材料となる収益価格を算出する。
- 2−F−7:
株価のミス・プライシング修正過程を利用したContrarian戦略の実証分析
- *角谷督((株)金融エンジニアリング・グループ,東京理科大学)
黒子貴史(日興アセッ
トマネジメント(株))
生田目崇(専修大学)
山口俊和(東京理科大学)
-
本研究では,業績サプライズによる株価修正が過去の低リターン銘柄と高リターン銘柄では異なるという非対称性を考慮したミス・プライシング指標を提案し,その指標を用いた投資戦略の有効性を検証する.
金融工学(7)
- 2−F−8:
ニューラルネットワークと遺伝的プログラミングによるルール生成と債券格付分析への応用
- 池田 欽一(信州大学)
*時永祥三(九州大学)
呂建軍(九州大学)
-
ニューラルネットワークによる非線形関数の近似と,言語的な解釈を同時に利用するシステムにおいて,より適切な言語的な表現を得るための方法を提案する。具体的には,遺伝的プログラミングの方法により,言語的解釈の部分を最適化する方法である。
- 2−F−9:
多目的遺伝的アルゴリズムを用いた財務スコアリングモデルのチューニング
-
山内浩嗣
(MTEC,東京工業大学)
-
本研究では財務スコアリングモデルに対するチューニング方法としてGAを用いた方法を提案した。GAによる解探索においては多目的GAの応用を試みた。解の頑健性を高めるために世代ごとリサンプリングを行った。
G会場
スポーツとマルコフ過程
- 2−G−1:
サッカーチームからフットサルチームへの選手選抜法
- *槍崎瑞之(日本大学)
篠原正明(日本大学)
-
サッカーの試合状況をマルコフモデルとして表わし、5名のフィールドプレーヤーを選抜すべく、複数名の選手の中から最も理想的な選手とそのポジションを導く方法を考察した。
- 2−G−2:
マルコフモデルを用いたハンドボールの試合のシミュレーション
- *佐藤啓(成蹊大学)
廣津信義(国立スポーツ科学センター)
上田徹(成蹊大学)
-
ハンドボールの試合に対するマルコフモデルに基づく期待得点差モデルを作成し、HC東京の試合をシミュレーションすることで各プレイがどのように得点差に影響しているかを検討している。
- 2−G−3:
確率ベクトルの感度分析―ハンドボール・データを例として―
- *上田徹(成蹊大学)
佐藤啓(成蹊大学)
-
多変量解析で提案したε近傍ベクトルの考え方を確率ベクトルのε近傍ベクトルに拡張した方法と、定常確率分布の分散を求める方法とをハンドボールの試合データに適用して比較している。
- 2−G−4:
投打の左右を考慮した投手交代の最適化のための数理モデル
- *廣津信義(国立スポー
ツ科学センター)
マイク ライト
(ランカスター大学)
-
左・右打者それぞれに対する投手能力をDERAを指標として評価し、試合をマルコフモデル化した際の推移確率を、左右に応じ較正すること
で、投打の左右を考慮した上での最適な投手交代策を求める手法を紹介する。
DEA(1)
オーガナイザー:
刀根薫,篠原正明
- 2−G−5:
A Conventional Scheme for Coping with Negative Output Data in DEA: A Slacks-based Measure (SBM) Approach
- 刀根薫
(政策研究大学院大学)
-
This paper proposes a new scheme for coping with negative output data in Data Envelopment Analysis using the SBM approach.
- 2−G−6:
Simple DEA-game-
theoretic Solution under Bi-criteria Environment
- *中林健
(政策研究大学院大学)
刀根薫
(政策研究大学院大学)
-
二基準型DEAゲームのシャープレイ値が「足して二で割る」解になることを示した前回の発表に続いて、今回の発表では、仁についてもそうであることを証明する。領域限定法を適用しても、これらの性質は変わらない。
- 2−G−7:
競合環境下における効率性に関する一考察
- 森田浩(大阪大学)
-
ある製品の性能指標を多次元尺度と捉え、新しいモデルに望まれる性能指標の値を効率性の観点から考察する。携帯電話の発売履歴に基づいて、効率値の推移による考察を行う。
DEA(2)
- 2−G−8:
A Decomposition of Cost Efficiency and its Application to US-Japan Electric Utilities Comparisons
-
刀根薫
(政策研究大学院大学)
*筒井美樹
((財)電力中央研究所)
-
本稿ではTone(2002)のモデルを応用し、DMUの実際の投入コストにおける非効率を、技術非効率、要素単価格差、非最適要素費用配分の各々に基づくLossに分解し、日米電気事業者に適用して比較を行う。
- 2−G−9:
DEAに基づく事業法人の合併に関する効率性分析
- 小久保秀俊
(電気通信大学)
宮崎浩一
(電気通信大学)
高橋智彦
(ニッセイアセットマ
ネジメント(株))
-
90年代以降の事業法人の合併の効率性をCCRモデル,BCCモデルを用いて分析した.2入力1出力のケースにおいては,合併効果は相応に期待でき,その効果は合併後1年程度で現れるということが確認できた.
H会場
生産管理
- 2−H−1:
三企業間の経営戦略−距離を考慮した競合的在庫モデル−
*北條仁志(大阪府立大学)
寺岡義伸(大阪府立大学)
-
既存の競合的在庫問題の研究は、抽象的な解析結果を導いているため、現実的な問題に適用するのが難しい。本稿では、客の移動を考慮に入れた需要の再配分をもつ3者の在庫管理モデルを提案し、数学的に定式化する。ゲーム論的にナッシュ平衡対の観点から解析を試みる。
- 2−H−2:
独占市場における単一,並列システムの比較
- *小出武(流通科学大学)
三道弘明(神戸学院大学)
-
本研究では,独占市場において消費者の観点を考慮した上で,単一ユニットシステム
と2ユニット並列システムとの定量的な比較を行う.
- 2−H−3:
独占市場における数量割引問題に関する最適割引率の決定―特別展示商品を対象とした場合―
- *川勝英史(流通科学大学)
菊田健作(兵庫県立大学)
三道弘明(神戸学院大学)
-
問題を卸売業と小売業間のStackelbergゲームとして把握することにより卸売業の単位時間当たり総利益を最大にするという意味での最適取引数量並びに最適割引率を決定するようなモデルを提案する.
- 2−H−4:
供給不足リスク制約の下での生産・調達計画手法(3)
- *真鍋裕司
((株)日立製作所)
小林康弘
((株)日立製作所)
仲田智将
((株)日立製作所)
-
本発表では、需要予測誤差のために供給不足リスクが想定される場合の生産・調達計画手法について報告する。主に、需要予測誤差の正規性の仮定が崩れた場合の、生産・調達計画への影響について議論する。
OR全般
- 2−H−5:
民活方式を用いたプロジェクトのリスク評価に関する研究
- *柴田博之(慶応義塾大学)
福川忠昭(慶応義塾大学)
-
本研究では、従来のBOTプロジェクトのリスク評価に対して、金融工学の視点から新たなリスク尺度を導入することで、参加主体間のリスクとリターンの配分バランスを評価・検討する方法論の開発を行っている。
- 2−H−6:
用語の独り歩き―パレート図を例にして―
-
牧野都治(東京理科大学)
-
用語の乱用は困る.しかし,正しい用語が見当たらない.
JISを足がかりにしてこのことを考えてみたい.
- 2−H−7:
財務省ホームページ統計を活用する産業情報分析システム―XCAMPUSによる実証デモ―
-
斎藤清(兵庫県立大学)
-
数理モデル化
- 2−H−8:
一般化したセキュリティの数理モデリング
-
高橋和久
(セコム(株)IS研究所)
-
現在,幅広い意味で用いられている「セキュリティ」を統一的に扱うことが可能な数理モデルに基づいて,確率的アプローチによる定量的評価方法を提案する.
- 2−H−9:
ソフトウェア危機のMythical Man×Month を説明する数理モデル
- 篠原正明(日本大学)
蜂須和則(日本大学)
*内山貴夫(日本大学)
-
注目する仕事に関して、投入人数に依存した仕事関数を考え、その仕事量関数とMan×Monthで定義される定義式との非線形連立方程式として、投入人数と所要期間が定まる非線形システムを提案する。所要期間が与えられ、複数の解(動作点)が存在する時について、各動作点の安定性を議論した。